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僕は、日本にALT(外国語指導助手 )として赴任することになった。
東京や京都、様々なポップカルチャー等をイメージして、楽しみにしていた。
しかし、赴任地を聞くと、全く想像していなかった日本海に浮かぶ隠岐諸島のひとつ、
人口たった二千三百人ほどの離島、海士町。
最初はガッカリしていたけれど、
隠岐と後鳥羽院とに触れることで、
自分の中の何かが新しくなっていく。
今まで忘れていた自分。
今まで隠していた自分 。
そんな自分が剥がれ落ちて、
これからの自分へと変わっていく。
でも、それは全く新しくなるわけではなく、
また、いままでの自分も否定するわけではない。
何かを受け取った僕の内側には、
激しい牛突き、
力強い刀鍛冶、
もてなしの献茶、
思いを綴る和歌 ( 遠島百首 )、
後鳥羽院の想いが投影され、顕れる。
そして、
かるたを 1 枚めくると、
広大な海に浮かんでいた。
過去と未来は ここから つながっていく。
8 0 0 年後のあなたへ。
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